まさに職人技「オーダーメイドでのものづくりに迫る！」ー株式会社水貝(すがい)製作所ー
2022年夏に実施した取材型プログラム「シゴトラベル2022夏」の内容を記事にしています。
担当ライターキャリアお悩み大学生
水貝製作所さんはどんなお仕事をされているんですか？
三重県いなべ市にある株式会社水貝製作所は、産業用機械や航空機部品などの製作を行っている会社です。「社会の困りごとをものづくりの技術で解決する」を念頭に日々の業務を行っています。
製造業と聞くと、同じものを大量生産するイメージがあるかもしれませんが、水貝製作所では、お客様のご要望に合わせた製品をオーダーメイドで開発・設計・製造している会社です。長年培ってきたノウハウを技術者へ伝承しながら、プログラミングなどの最新設備を駆使し、数値化しています。そのおかげで、他社には難しいとされる素材の加工や、精密な部品を作ることができています。早いものだと、その日のうちに納品するようなスピーディーさも特徴のひとつですね。
続いて営業部長水貝さんにインタビュー！自己紹介をお願いします！
私は大学卒業後、22歳でこの会社に入社しました。3年間、現場で修行をした後に営業をして10年になります。父がこの会社の社長をしております。
どのような想いを一番大切にして、お仕事や経営をされていますか。
五方良しということを大切にしています。今、会社が忙しく、売上も上がっているところなんですけれど、うちだけじゃなくて、地域のこと、取引先のこと、従業員のことを考えて、みんなが良くなるようにという想いでやっています。
五方よしとはどういう意味でしょうか。
一般的には「三方よし」という言葉なのですが、「五方よし」とは企業に関する5者(社員とその家族、外注先・仕入先、顧客、地域社会、株主)を幸せにするという考え方のことです。
とても素敵な考え方ですね！
水貝さんがやりがいを感じる瞬間はいつですか？
毎回オーダーメイドで依頼を受けて製品をつくっているので、ゼロからものをつくるやりがいをいつも感じています。
最近は航空機の部品の研究開発にも力を入れています。
ではやはり価値は、オーダーメイドで製作しているという点にありますか。
昔から量産はせずに、オーダーメイドだけでやってきました。毎日違うものを作っているので、そこに付加価値があると考えています。
続いて製造部の日紫喜さんにインタビュー！自己紹介をお願いします。
私は高校を卒業してすぐにこの会社に入社しました。今製造の部門で、８年目です。この会社だと色んなことを経験させてもらえそうという理由で入社を決めました。
日紫喜さんは元々、ものづくりに興味がありましたか？
元々ものづくりが好きでした。実は私が通っていた高校は進学校でして、製作などとは関係はありませんでした。
進学校と言うと大学進学のイメージがありますが、進学ではなく就職の理由は？
当時は何も考えていませんでした。とにかく働きたいという想いがありました。
オーダーメイドで作っているなかで、一番難しくて苦戦したものは何ですか。
やはり削りにくい材質を扱う時に難しいと感じます。医療機器製作の際に使用するチタンも難削材ではあります。しかし、オーダーがひとりひとり違うので、来る仕事来る仕事にわくわくを感じますね。
ありがとうございました！
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特派員からのコメント
キャリアお悩み大学生
「オーダーメイド」にこだわり、ものづくりをしている株式会社水貝(すがい)製作所。量産はせずに毎日違うものを作り続けることに付加価値を見出しているまさに「職人」さんのお話を聞くことができました。先輩からの一方通行にならないように意識しながら行われている人材育成は、長年のノウハウや技術を伝承する上で必要不可欠なものになっているようです。ものづくりのお仕事の奥深さを知ることができました。